「命綱をつけて山を登ったほうがいい」ということです。
コンサルタントは、頭の中だけで事業が成功するイメージを作れてしまいます。なので、すぐに会社を辞めて、すべてを費やそうと考えてしまうかもしれません。
しかし、実際にやってみると、競合もいますし市場環境も考えていたときと変わります。だから事業は、何が起きても生き延びられる設計にしておかないといけないと僕は考えています。
僕のマッキンゼー時代の後輩で、起業して成功している柴田陽という人間がいるのですが、彼の起業パターンは、コンサルタント出身者はもちろん、これから起業する人の参考になるのでご紹介します。
彼はフィールドマネージメントという会社で、コンサルタントとして働きながら、Spotlightという会社を立ち上げました。つまり、起業しながらコンサルタントの仕事もして、自分の給料はある程度確保していたのです(フィールドマネージメント代表の並木裕太さんが、起業にサポーティブだったという前提もありますが)。
彼は起業について、「命綱をつけないで山登るのはおかしいですよね?」という表現をしていました。つまり、起業するからといって、会社を辞めて新しい会社にすべてを費やすのではなく、ある程度のリスクヘッジをしておくべき、と言っているのです。
その考え方は、起業して生き残っていくうえで大事だと思います。いくらインターネット事業といっても、事業が軌道にのるまでにはある程度の時間的猶予があった方がいいのです。
自分の起業した会社が生き延びるチャンスを増やすためにも、最初から退路を断って(会社を辞めて)月給ゼロで食いつなぐよりも、10万円でも20万円でもレベニューソース(収入源)を別に維持して、命綱としてとっておくのは大いにありだと思うのです。
インターネット業界で起業しようという意思をもっている人であれば、なんとか生き延びられるだけの請け負える仕事が何かあるはずです。自分の夢にストイックに、純愛主義みたいになってしまい「副業をやっているから成功しない」なんて言う方がいるかもしれませんが、そんなことは決してありません。
もちろん失敗しないのが大前提でなければいけませんが、万一、2、3回事業が失敗してもなんとか生き延びられるだけの、別の収入源を確保しておくことも大事なのではないかと正直思うのです。
やはりスタートアップは生き残ってなんぼです。ビジネスモデルも何度変わってもいいんです。死んでしまったらそこで終わりですから。
(引用元)
https://medium.com/first-penguin/%E5%85%83%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%AB%E7%B5%8C%E5%96%B6%E8%80%85%E3%81%AF-%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%B9%E3%81%8D%E5%A7%BF-%E3%82%92%E6%B1%82%E3%82%81%E3%81%99%E3%81%8E%E3%81%A6%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%91%E3%81%AA%E3%81%84-8fa2b3570cb6
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